バリュープロポジションキャンバス(VPC)とは? -顧客の悩みに応える提供価値をデザインする方法- (テンプレート付)
ビジネスプロモーター?
タイトルを見て、またよく分からない新語が出てきたな…と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
実際に会社や上司から、
「次の新しい事業を検討せよ」とか、
「担当している既存事業やサービスを見直して売上を伸ばせ」といった、
ミッションを与えられている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
”いかに事業を新たに創造し推進させていくか”
”既存の事業を再構築し拡大させていくか”
は、もはや専門部署・専任担当者のみではなく、全てのビジネスパーソンに求められる素養となりつつあります。
すなわち営業、新規事業企画、商品開発、エンジニア、技術開発…といった、これまでの職掌範囲に則った分業体制の時代は終わり、固定された職務を全うするだけに留まらず、既存の職務範囲を越えて統合的に捉えながら、事業を前に進めていくことが求められる時代になりつつあります。
そんな新たな時代の中では、”ビジネスプロモーター”という新たな役割が求められると考えています。
・事業のあるべき姿/方向性を定義し
・必要なテクノロジー、人財、パートナーを巻き込みながら
・世の中へ独自かつユニークな価値を提供する
という流れを一気通貫で検討・推進していくという役割です。
一方で、こうした新規事業創出・既存事業再開発における検討/推進手法に関しては、セミナーや書籍も多く出ているテーマではありますが、学ぼうにも畏まっている内容が多く、とっつきにくいところがあるのではないかと感じています。
また個人レベルで一生懸命学び、活用を試みるものの、(学んだ経験のない)同僚と考える際に言語ギャップが生じ、
「この人たちには伝わらない…」
という場面に多々遭遇するという声が絶えません。
その結果、
”新たな事業を創出していく”
”既存事業を新たな切り口から立て直す”
という本来はダイナミックで面白いチャレンジの世界へ踏み込むことを諦めてしまう組織や個人が多いのではないかと考えています。
私は戦略コンサルティング、ファンド、金融、スタートアップ等の様々な領域での経験を持つ人間が集まった会社の経営をしています。
それぞれが自身が新たな事業の立ち上げ・推進を行ったり、培ってきた知見・手法をベースに様々な事業の成長支援も行っています。
実際に事業を検討する上で活用している手法は、伝統的な分析フレームワークから、近年の取り上げられているデザイン思考等の考え方まで取り入れ、幅広い範囲を対象としながら、独自の経験に基づく解釈を加えて体系化をしています。
私は事業成長支援のアドバイス・コンサルティングを行う際にもこの体系化された手法を活用しています。
また最近ではこの手法自体を学びたい・学ばせたいというお声が多く、IT、商社、製造業等の様々な業界にて研修/セミナー形式でお伝えしており、時間と共に少しずつ形を変えながらも、総計で1,000名以上の方々へご披露させて頂いています。
これまでお付き合いをさせて頂いた皆様からは、
・新しいビジネスを検討しなければいけないが、どうしたらよいのか…
・お客様の声を聴いてビジネスに反映するとはどういうことなのか?
・もっと広い視野とスキルを持ったビジネスパーソンになっていきたい
など、何かしらの新たなチャレンジ、変化に対する想いを多く頂いてきました。
また実際に手法に触れて頂いた方から、
「定期的に手法を復習したいがどうしたらいいのか?」
「スキルのブラッシュアップを継続的に行いたいが、何を参考にすればよいのか?」
「同僚にも知ってもらいたい、そして一緒に議論したいが、自分ではこの考え方を上手く伝えられない…」
というお声を多く頂いております。
そこで、より多くの方や組織が変わるきっかけになればと思い、我々の手法をシンプルに整理してお伝えするべく、この記事のシリーズを書くことにしました。
そして、コロナの影響もあり対面ではお伝えすることができないため、
考え方を新しい形で知っていただける機会があればと思っています。
(2020年4月執筆時点)
この記事シリーズでは、
・必要なテーマの基本的な考え方を
・必要なタイミングで
・シンプルかつクイックに理解/復習
できることに重点を置いています。
(通勤等のちょっとした隙間時間で読める・見返せる量感がよいというお言葉が多かったことも意識しています。)
ビジネスプロモーターが持つべき素養(ビジネスプラン検討編)としての
全体像は下図のようになっています。
直近のご自身の業務に繋がる箇所からでも、読んでいただける構成に仕立てていく予定です。(※順次作成予定。)
これまでコンサルティングファームのマネジメント側として多くのコンサルタントを育成してきましたが、現在の業務に直結するテーマを学び、即実践するという繰り返しが成長につながります。
また各テーマ内の形式は、架空の人物を用いた対話形式となっています。
是非、最初は”学び手の立場”で読んでいただきつつ、繰り返し読む際には”教える立場”で読んでいただけると、より理解が深まるはずです。
最後にですが、
“どんな内容であればより有意義な価値を皆さんへご提供できるか”
という我々の探索活動でもあります。
デジタル時代だからこそ素早く・容易に修正を繰り返すことが可能ですので、ご感想・ご要望・アドバイスを頂けますと幸いです。
※本記事は、メルセネール代表大道寺のnote記事を一部編集し、転載したものです